COLUMN
アートメイク除去までの回数や流れ・注意点を徹底解説!
2023.07.19

「アートメイクのデザインを変更したい」「完全に除去したい」という御相談が増えてい
ます。アートメイクの除去は、レーザー除去治療、切除法(パンチ・くり貫き法や、切開切除手
術)、除去液を使用する方法などがあります。アートメイクは、刺青・タトゥーに比べ、皮膚の浅い層に入っており、インクの量も少ないのですが、目立たなくなるまでは、治療の回数が必要だったり、ダウンタイムがあります。また、治療には少なからずリスクもあるため、注意が必要です。
アートメイク除去とは?
除去したいアートメイクの部分に、レーザー治療や除去液などによって、体内からアート
メイクのインクを排出させる方法や、大きくはみ出ている場合は、切除する方法もありま
す。1回あたりの効果や、ダウンタイム、治療後の傷跡など、総合的な観点から、レーザーによ
る除去方法が主流です。
アートメイク除去が可能になるのはいつ?
アートメイクを入れる場合も、直後は、皮膚のダメージがあり、1~2週間程度、赤みや腫
れ、痒み、乾燥などの症状が出現します。除去の治療は、最低でもそれらの症状が改善してからになります。最短で2週間で可能ですが、アートメイクの色調が安定してから行うと、レーザー治療後の
ダウンタイムが軽く、皮膚の治りも早いので、可能であれば、アートメイクを入れて1か月
以上空けることが好ましいです。
アートメイク除去にかかる回数や期間は?
レーザーで破壊されたインクは、皮膚の代謝により、徐々に除去されていきます。
ある程度、目立たなくなるまでは、回数が必要になります。
回数は、アートメイクを行った回数や、インクの量、インクのカラー・成分、使用するレ
ーザーにより異なります。一般的には、3回以上必要なことが多いです。
また、治療の間隔は、最低でもレーザーによる皮膚のダメージが回復してからになるの
で、2か月間隔などで行います。
ゆえに、トータルの治療期間は、半年~1年程度になることが多いです。
除去後にもう一度アートメイクは入れられる?
もう一度アートメイクの施術が可能なことがほとんどです。
しかし、除去後の皮膚の状態が傷跡のように硬くなってしまったり、ケロイド様になった
りすると、同じ部位にアートメイクが入れられない可能性があります。
除去後にアートメイクを入れ直す場合の最短期間は、治療後の赤みや腫れなどの皮膚のダ
メージが回復してからになります。
美しく入れるためには、数か月以上空けることが好ましく、アートメイクを行っているク
リニックによって、最短期間は異なるため、確認しましょう。
アートメイク除去後のダウンタイムは?
数日~1週間程度、赤みや腫れ、熱感、軽い痛みがあり、その後、痒み、乾燥などの症状
が出現します。症状がある期間は、治療部位に軟膏を塗っていただき、症状が落ち着くまでは、メイクは
できません。
アートメイク除去の注意点は?
アートメイクを除去するレーザー治療は、皮膚とインクの反応を見て、設定を調整しなが
ら照射していきますが、皮膚に熱ダメージを加えるため、そのダメージが強く残ってしま
う可能性があります。また、アートメイクのインクの量・種類(具体的な成分)・入れ方によっては、難治性の場合もあります。レーザーも複数種類がありますが、ピコレーザーは周囲の組織へのダメージが少ない為ダウンタイムも短いとされています。
・アートメイク除去による皮膚のダメージ
アートメイク自体、刺青と同様、針を使用して、皮膚に専用のインクを入れるため、皮膚
にごくわずかな傷跡ができている状態です。
そして、レーザーで除去する治療は、皮膚にとっては「軽いヤケド」を負うようなもので
す。治療後に、処方された軟膏を外用しなかったり、皮膚が治っていないにも関わらずメイク
をしたり、こすってしまったり、担当医の指示を守れなかったりすると、「ヤケド跡」の
ように傷跡が残り、メイクのノリが悪くなってしまったり、アートメイクを入れ直すこと
ができなくなる可能性があります。
また、まれな合併症として、ニキビのように感染したり、ケロイドになってしまう可能性
もあります。腫れや痛み・痒みが長引いたり、悪化した場合には、上記トラブルを避けるため、早めに
受診しましょう。
・眉毛やまつ毛が白色化したり、脱毛してしまうリスク
アートメイク除去で使用するレーザーは、眉毛やまつ毛の毛自体や毛根の黒色にも反応し
ます。白色化したり、切れたり、一時的に生えにくくなることがあります。
アートメイク除去では、基本的に、水ぶくれができるほどの「大ヤケド」にはならないの
で、可能性は非常に低いのですが、皮膚の組織全体の治りが悪い場合や、治療経過の途中
でトラブルが起きた場合は、永久白色化や永久脱毛になるリスクがあります。
・治療の回数は個人差がある。
アートメイクは、皮膚の浅い部分に、2週間~1か月間隔で、複数回施術し、発色を濃くし
ていきます。タトゥーに比べると、色素の量も少なく、2~3年程度の持続期間とされています。
しかし、リタッチを何度も繰り返していたり、インクの量が大量に濃く入っていたり、
インクの入っている深さが深い場合は、数年以上経っていても、残っている場合があります。
そのような場合は、除去治療は回数がかかりがちです。
・難治性のインクがある。
アートメイク除去のレーザー治療は、皮膚の中のインクがターゲットで、そのインクに効
率的に反応するレーザーを選択し、設定を調整します。
アートメイクの色が「真っ黒」であれば、反応が良いのですが、赤みや黄色がかった茶
色、唇のアートメイクの赤やピンク色は、反応が鈍く、治療回数が必要なことがありま
す。また、ごくまれに、特殊なインク(赤系・肌色系・白色系に多い)が混ざっている場合、
レーザーで黒く変色することがあります。
黒く変色した場合も、レーザー治療の継続は可能ですが、難治性で治療回数が多く必要と
なるため、切除する方法に切り替えることもあります。
・治療ができない人
除去したい部分に、湿疹やニキビなどの皮膚トラブルがある場合や、近い部位の手術やヒ
アルロン酸注射などを行ったばかりの人は、腫れや赤みが引くまでは、治療はできませ
ん。また、アイライン除去治療の場合、目玉の保護をする専用のコンタクトを装着し、レーザ
ーを照射します。ものもらい・結膜炎などの眼疾患がある場合やレーシックなどの目の手
術をして間もない場合も、症状が落ち着くまでは、治療ができません。
また、治療の後、ダウンタイムがあるため、1~2週間以内に、大事な予定がある場合
も、治療を避けていただいたほうが良いかもしれません。
アートメイク除去は痛い?
正直、無麻酔では痛いです。
部分除去やデザインほくろ除去など、範囲が小さい場合は、我慢できるかもしれません
が、範囲が広い人や、痛み刺激が苦手な人、アイラインや唇などのデリケートな部分は、
特に痛みを感じやすいです。基本的には、治療の前に、麻酔クリームや局所麻酔注射を行います。
しかし、治療後の痛み関しては、「鎮痛剤を飲むほどではなかった」という人がほとんど
です。
アートメイク除去の値段は?
アートメイク除去の値段はレーザーの種類や施術内容、クリニックによりさまざまです。
またアートメイク除去ができるクリニックは意外と少ないのが現状です。
施術として一番多い眉のアートメイク除去の相場は50000~80000円前後です。
ziz CLINICのアイラインアートメイク除去
アートメイク除去の治療方法には、レーザー治療と、切除法(パンチ・くり貫き法、切開
切除手術)があり、レーザー治療では、皮膚や毛根へのダメージが少なく、難治性のインクにも効率的に反応しやすい「ピコレーザー」(ディスカバリーピコ)を用いております。
また、レーザー治療により黒色化した場合や、難治性だと判断した場合は、切除法も可能
です。当院では、一般的な切開切除手術の他に、日本初上陸の「NDERM」という最新機器によ
る、極小のパンチくり貫き法やそれをピコレーザーと組み合わせ1回の効果を高める「ピコ
ダーム」という治療もあります。切開切除手術の場合は、適応部位が限られたり、傷跡が目立つ可能性がありますが、NDERMは、適応部位を問わず、最低限の皮膚ダメージで除去することができます。
まとめ
アートメイクは、以前よりもカラーのバリエーションが増え、ナチュラルに見える入れ方
など施術も進歩し、普段のメイク時間の時短に、とアートメイクを入れている人は年々増
加しています。しかし、そのぶん、「デザインや色を変更したい」「除去したい」という御相談も増えて
きました。アートメイクの除去には、様々な治療方法がありますが、治療には回数が必要だったり、
施術中の痛みや、ダウンタイム、リスク、注意点もございます。
当院では、刺青除去専門クリニックとして、できる限り美しく傷跡が残りにくいように、
最新型のレーザー機種や、最新機器のNDERMを用いており、難治性のアートメイクにも対応しております。また、もし除去後の傷跡が気になるようであれば、傷跡の修正治療も可能です。
お悩みの方がいらっしゃれば、お気軽にご相談下さい。カウンセリングは無料です。