COLUMN
タトゥー除去レーザーの回数は何回?デザイン・色別に必要な回数目安を解説
2026.09.04
結論
タトゥー除去に必要な回数は、細い線のデザインでは3〜5回程度、太い線やベタ塗りのデザインでは5〜10回程度がひとつの目安になります。
また、インクの色によってもレーザーへの反応が異なり、黒は比較的反応しやすく、青・緑・紫などは回数が増える傾向があります。
ただし、実際に必要な回数はデザインや色だけでは決まりません。
・インクの色・量・深さ・デザインや大きさ
・使用されているインクの種類(タトゥーインク・墨汁など)
・黒色変化のリスク
・タトゥーを入れてからの期間
・リタッチの有無
・過去のタトゥー除去歴とその経過
・タトゥーを入れた際に生じた盛り上がり・瘢痕の有無
・使用するレーザーや波長
・施術者の知識や技術
など、さまざまな条件によって大きく異なります。
さらに、「できるだけ傷跡を残さずきれいに消したい」「多少傷跡が残っても早く除去したい」「回数や費用を抑えたい」など、タトゥー除去で何を優先するかによっても治療方法や必要な期間は変わります。
そのため、「タトゥーは○回で必ず消える」と一律に断言することはできません。
この記事では、タトゥー除去を専門的に診療している医師の視点から、必要な回数の目安と、治療回数を左右するポイントについて詳しく解説します。
ziz CLINIC 院長 村岡 史子
ルラ美容クリニック顧問兼特別技術指導医も兼任。
ziz CLINICではタトゥー除去を専門分野のひとつとし、タトゥーの色やデザインだけでなく、治療経過や皮膚の状態に合わせた治療を行っています。
毎回同じ方法でレーザーを照射するのではなく、インクの反応や残り方、傷跡の状態などを確認しながら、照射条件だけでなく照射方法そのものを調整するのが特徴です。
一人ひとりのタトゥーの状態や治療経過に合わせた、オリジナルのタトゥー除去治療を提案しています。
タトゥー除去レーザー治療の一般的な回数の目安

現在、タトゥー除去の主な治療方法のひとつがレーザー治療となり、中でもピコレーザーによる治療が広く行われています。
レーザーを照射によりインクを細かく破壊し、さらに細胞の貪食作用などによって少しずつインクが処理されていきます。
そのため皮膚の状態を確認しながら複数回に分けて治療するのが基本です。
またタトゥー除去では「どこまで消したいのか」「治療は何にこだわりたいか」も非常に重要です。
例えば、
・コンシーラーなどで隠せる程度まで薄くしたい
・できるだけ素肌でもわからない状態を目指したい
・できるだけ傷跡をきれいにしたい
・回数を少なくして費用を抑えたい
・結婚式や就職など、除去したい期限が決まっている
など、人によって希望するゴールは異なります。
ここからは、タトゥーの状態やご本人が何を優先するかによって、治療回数がどのように変わるのかを解説します。
傷跡をできるだけきれいにしたい場合のタトゥー除去回数
レーザーによるタトゥー除去は、照射によって皮膚にも一定の熱ダメージが加わります。
同じ場所に複数回治療を行うため、治療後の皮膚や傷跡の状態を見ながら照射条件を調整することが重要です。
傷跡をできるだけキレイに除去したい場合には、皮膚への負担が強くなりすぎないように照射し、十分な治療間隔を空けながら進めます。
そのため、傷跡のきれいさを優先する場合は、治療回数や治療期間が長くなることがあります。
急いで除去したい・費用を抑えたい場合のタトゥー除去回数

除去までの期限が決まっている場合や、できるだけ少ない回数で治療したい場合には、皮膚の状態を確認しながら強めの照射を選択することがあります。
ただし、照射による皮膚へのダメージが大きくなれば、治療後の瘢痕が目立つ可能性も高くなります。
そのため、「はやく消すこと」と「傷跡をできるだけきれいにすること」のバランスを考えて治療方法を決めることが大切です。
最近では除去後の傷跡まで気にされる方も増えており、単純に強く照射して短期間で除去するのではなく、皮膚の状態を見ながら治療するケースが増えています。
デザインによる回数の違い
タトゥー除去では、細い線ほど比較的少ない回数で薄くなりやすく、太い線やベタ塗りなどインク量が多いデザインほど回数が増える傾向があります。
目安として、
細い線:3〜5回程度
太い線・ベタ塗り:5〜10回程度
となります。
また、広範囲のタトゥーでは使用されているインクの総量も増えるため、治療回数が増えることがあります。
自分のタトゥーが何回程度かかるのか知りたい場合には、単純な平均回数だけではなく、自分と似た色・濃さ・デザインの症例が何回でどの程度薄くなったかを見ると参考になります。
色によるタトゥー除去回数の違い

タトゥーの色によっても、レーザーへの反応は大きく異なります。
カラフルなタトゥーは、基本的にピコレーザーが適用となり、その中で青や緑は3波長を搭載しているピコレーザーかお勧めです。
反応しやすい色から並べると、ひとつの目安として、
黒 → 赤・黄色・オレンジ → 紫・青・緑
の順になります。
黒は比較的レーザーに反応しやすい一方、青・緑・紫などは使用する波長によって反応が異なり、治療回数が増えることがあります。
そのためカラータトゥーでは、単に「ピコレーザーを使用しているか」だけではなく、それぞれの色に対応した波長を使用できるかも重要です。
白・肌色のタトゥーは「黒色変化」に注意
白や肌色などのインクには金属成分が含まれていることがあり、レーザーを照射することでインクがグレー〜黒色に変化する「黒色変化」が起こる場合があります。
見た目だけで金属成分が含まれているかを判断することは難しいため、慎重に照射する必要があります。
黒色変化が起きた場合には、その後の除去回数が大幅に増えることがあります。
インクの種類によるタトゥー除去回数の違い
使用されているインクの種類も、タトゥー除去の回数に影響します。
特に自分でタトゥーを入れたケースなどでは墨汁が使用されていることがあります。
墨汁は熱を通しやすいため、比較的少ない回数で除去できることがあります。
一方で熱が加わりやすいため、通常のタトゥーインクよりも熱傷後の瘢痕が残りやすい場合があり、照射には注意が必要です。
タトゥーに沿った盛り上がり・瘢痕がある場合のタトゥー除去回数

タトゥーを入れる際に皮膚の深い層まで強い刺激が加わると、インクが入っている部分に一致して瘢痕組織が形成され、タトゥーそのものが盛り上がって見えることがあります。
このようなケースでは、インクだけではなく瘢痕も存在しているため、通常よりも除去回数が数回程度増えることがあります。
また、インクが薄くなっても瘢痕が残ることで、タトゥーの形がわかる場合もあります。
そのため、最終的な見た目をきれいにしたい場合には、インクの除去と傷跡の治療を分けて考えることも重要です。
自分や友人など、素人が入れたタトゥーの場合の除去の回数
自分や友人など、専門の彫師ではない人が入れたタトゥーでは、インクが入っている深さが一定ではないことがあります。
浅い部分ははやく薄くなっても、深い部分だけインクが残るなど、レーザー照射後の消え方がまだらになりやすいのが特徴です。
そのため、途中経過を確認しながら、残っているインクの深さや状態に合わせて照射方法を調整する必要があります。
リタッチしているタトゥーの場合の除去の回数

タトゥーは時間の経過とともに色が薄くなることがあるため、色を入れ直したり、上からデザインを変更したりする「リタッチ」が行われることがあります。
リタッチでは、以前の色やデザインに負けないようにインクが重ねて入れられていたり、深く入っていたりする場合があり、除去回数が増える原因になります。
また、以前のデザインを隠すために白や肌色のインクを使用している場合には、レーザー照射による黒色変化が起こる可能性もあり、さらに治療回数が増えることがあります。
過去にタトゥー除去をして強い瘢痕が残っている場合の回数
数年前などにレーザーによるタトゥー除去を行い、治療を中断している場合は瘢痕があると除去回数が増えることがあります。
瘢痕の下にインクが残っている「瘢痕+残存インク」の状態は、通常のタトゥー除去よりも治療回数が増える原因のひとつです。
実際のタトゥー除去症例
●施術前 → 6回治療後

こちらは岐阜からご来院の広範囲タトゥー除去の患者様です。
ゴルフ場のお風呂に入りたい!し、周りの目も気になるということで除去をご希望でした。
20年以上前のタトゥーでほぼ変化がなく、リタッチもしているので通常より回数がかかりそうです。
1回目は傷の治りも確認するためにそれなりの強さで照射しています。
1週間ほどで穴が塞がり、一時的に乾燥が強くなるので保湿のケアが必要です。
2.3回目はインクを細かくするために強めに照射、4.5回目は細胞にインクの貪食を促し、傷跡のケアもスタートしています。
除去に回数がかかるベタ塗りのタトゥーでしたが6回でだいぶ薄くなりました!
ここからまた色素沈着などの傷ケア治療をしながらさらに残りのインクも除去していきます!
●施術前 → 4回治療後

カラータトゥーもしっかり反応するピコレーザー+NDERMを併用したピコダームオーダーメイドで除去していきます。
4回施術後、カラーも少ない回数でかなり薄くなり、傷跡もあまり目立ちません
経過のインタビューでは「最初のころと比べるとかなり薄くなったと実感できる!」と嬉しいコメントをいただきました。
●施術前 → 5回治療後

ピコレーザーで除去していきます。
できるだけ傷が残らないように都度照射方法を変えていきます。
5回施術後かなり薄くなり、絵柄が分からないほどになりました。
経過のインタビューでは「鏡で見たときになくなったなと思った。ノースリーブが
着れるようになった!」と嬉しいコメントをいただきました!
タトゥー除去の回数についてよくある質問
Q1. タトゥーは1回のレーザーで消せますか?
よほど薄く、浅く入っているデザインでは1回でも大まかに消える場合がありますが、ほとんどのタトゥーは複数回のレーザー治療が必要です。
どうしても1回での除去を希望する場合には、タトゥーの大きさや部位などによって、切除・植皮・削皮などが適応になることもあります。
当院では、レーザーと極薄削皮を組み合わせ、できるだけ少ない回数での除去を目指す治療をご提案する場合もあります。
Q2. タトゥー除去レーザーを10回しても消えないことはありますか?
あります。
例えば、
・インクが脂肪層に達するほど深く入っている
・ベタ塗りでインク量が多い
・タトゥーのサイズが大きい
・青や緑などが含まれている
・黒色変化が起きている
・過去のタトゥー除去による強い瘢痕がある
などの場合には、10回以上の治療が必要になることがあります。
そのため、単純な施術回数だけではなく、なぜインクが残っているのかを診断することが重要です。
Q3. タトゥー除去の回数を少なくする方法はありますか?
あります。
単純にレーザーの出力を強くしたり、短い間隔で頻繁に照射したりすれば、治療回数が減ってはやく除去ができるというわけではありません。
タトゥーのデザイン・色・深さ・皮膚の状態などを確認しながら、適切なレーザー・波長・照射条件・治療方法を選択することが重要です。
当院ではオーダーメイド治療として、ピコレーザーだけでなくSTALUKEを使用し、レーザーでは届きにくい深い層のインクへのアプローチや、瘢痕をできるだけ抑えるための傷ケアを組み合わせることで、治療回数を減らす工夫をしています。
Q4. 黒いタトゥーは何回くらいで消えますか?
黒はレーザーに比較的反応しやすい色ですが、黒だから○回で消えると一律に判断することはできません。
細い線でインク量が少ない場合と、太い線やベタ塗りでは必要な回数が大きく異なります。
色だけではなく、インク量・深さ・リタッチ歴・瘢痕の有無などを含めて判断します。
Q5. タトゥー除去は何回目から薄くなりますか?
1回目から変化を感じるケースもありますが、薄くなるスピードには大きな個人差があります。
また、同じタトゥーの中でも浅い部分から先に薄くなり、深い部分やインク量の多い部分だけが残ることもあります。
そのため、毎回同じ条件で照射するのではなく、治療経過に合わせて照射方法を調整することが重要です。
Q6. タトゥー除去レーザーは短期間で照射すればはやく消えますか?
治療間隔を短くすれば、その分はやく消えるとは限りません。
レーザー照射後は皮膚の回復だけでなく、細かくなったインクが処理されていく時間も必要ですし、過度な負担は瘢痕ができたり赤みで治療の中断が必要になることもあります。
皮膚の状態を確認しながら適切な治療間隔を取ることが、傷跡をできるだけ抑えながら治療を進めるためにも重要です。
ziz CLINICのタトゥー除去
ziz CLINICでは、タトゥーの色やデザインだけで治療方法を決めるのではなく、治療経過に合わせてレーザーの照射条件や方法を毎回調整しています。
例えば初回は、インクの反応、皮膚の状態、黒色変化の有無などを確認しながら慎重に照射します。
2回目以降は、前回のレーザーに対するインクの反応に加えて、
・どの部分のインクが残っているか
・赤みの程度
・色素沈着の有無
・瘢痕や盛り上がり
・皮膚への負担
などを確認します。
その結果に応じて毎回照射条件・使用する波長・照射方法などを変更していきます。
そのため、1回目・3回目・5回目で同じレーザーを同じように照射するとは限りません。
インクだけでなく「傷の状態」も一緒に治療
タトゥー除去では、「インクが薄くなれば終わり」ではありません。
治療の過程で赤みや色素沈着、瘢痕などが目立ってきた場合には、傷の状態に合わせて585nmレーザーやルビーフラクショナルなどを使用し、傷跡のコントロールも行います。
特に「タトゥーを消した跡をできるだけキレイにしたい」という方は、インクの除去と傷跡の両方を考えながら治療計画を立てることが重要です。
より早く、きれいな除去を目指すオーダーメイド治療
「できるだけはやく除去したいけれど、傷跡もできるだけきれいにしたい」という方には、タトゥーの状態に合わせて複数の治療を組み合わせるオーダーメイド治療も行っています。
ピコレーザーだけではなく、タトゥーの深さや瘢痕、治療経過に合わせて治療方法を組み合わせ、単にレーザーの出力を上げるのではなく、除去効率と傷跡のバランスを考えながら治療することを大切にしています。
「自分のタトゥーなら何回くらいかかる?」
「他院で何回もレーザーを受けているのに消えない」
「できるだけ傷跡を残さずに除去したい」
という方も、現在のタトゥーや皮膚の状態から治療方法や回数の目安をご提案できます。
自分のタトゥーに合った除去方法を知りたい方は、お気軽にご相談ください。
美容外科医として15年間美容医療に携わり、現在も美容外科手術の技術指導を担当しています。 ziz CLINICではタトゥー除去を専門分野のひとつとし、色・デザイン・インクの深さ・瘢痕の有無に加え、毎回の治療経過に合わせて照射条件や照射方法を調整しています。
また、傷跡修正の知識と経験を活かし、インクを消すだけでなく、除去後の傷跡まで考えたタトゥー除去をご提案しています。
経歴・資格
- 2010タウン形成外科クリニック盛岡院 院長
- 2019湘南美容クリニック 北日本ゾーンドクター
- 2020湘南美容クリニック 技術指導医
- 2022ルラ美容クリニック 顧問兼特別技術指導医 就任
- 2023ziz CLINIC 設立 院長就任