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COLUMN

帝王切開後の傷跡は消えるの?

コラム

2023.11.21

帝王切開後の傷跡はどんな傷跡?

帝王切開後の傷跡は横切開と縦切開で少し変わってきます

横切開は予定されている帝王切開に多く、皮膚にシワに沿っての切開なので割と傷が目立たなくなります。

対して縦切開は緊急時に帝王切開になった場合に多く、傷が目立ちやすいのが特徴です。

切開する傷は帝王切開に限らず皮膚のシワに沿って切開するかどうかでも目立ちやすさに違いが出ます。

縦切開の傷跡はケロイドや肥厚性瘢痕になり目立つ場合があります。

数カ月かけて傷が盛り上がってきた場合は肥厚性瘢痕が多く、ケロイドは痛みや痒みを伴い、元の傷よりも盛り上がりが広がってきます。

帝王切開後の傷跡は消えるの?

さて帝王切開の傷跡について前述してきましたが、ここからはその傷跡が消えるかどうかについて説明していきます。

肥厚性瘢痕は数年かけて白い傷に落ち着いていきますが、ケロイドは自然に治ることは少ないのが特徴です。

傷跡が消えるか?と聞かれると難しいです…というのが答えになります。

なので帝王切開後は傷跡ケアがとても大切になります。

帝王切開の傷あとは残りやすい

帝王切開の傷跡は治りにくいことを説明してきましたが、なぜ残りやすいのかについてここでは解説していきます。

傷は一見治ったように見えてもすっかり落ち着くまでは半年から1年かかります。

傷は色々な要因で目立ちやすくなるので一部例をあげると…

  • 治るまでに時間がかかる
  • 皮膚の伸展が多い部位に傷がある
  • 下着がすれたりと刺激になりやすい
  • 気になって触ってしまう
  • 日焼けしてしまった

などがあります。

帝王切開の場合は日常動作で皮膚の伸展が多く、下着やズボンが当たる場所、寝てている間にも無意識に手が届きやすい場所など傷が目立ちやすい要因があります。

また帝王切開は手術自体にスピーディな対応を求められるため、切開や縫合も皮膚への負担を第一にした形成外科的な方法をとることも難しいです。

これらのいくつかの要因が重なり、傷が目立ちやすいと言われています。

帝王切開の傷跡のケアが大事

ここからは自分でできる傷跡ケアについて解説をしていきます。

とにかく大切なのが刺激と紫外線のケアです。

①下着やズボンが擦れないようにいいいいいキツイものは避ける

②皮膚の伸展による刺激や広がり防止のためにテーピングをする

③色素沈着のリスクを減らすため紫外線ケアをする

④保湿をこまめに行う

抜糸が終わって数日経過したら担当の先生に確認をして、これらのケアを行うと傷への負担は少なくなると思います。

テーピングはこまめに変えるとそれも刺激になるため、剝がれてきたら交換するくらいの気持ちでケアしていきましょう。

帝王切開後の傷跡に関してのよくある質問

帝王切開の傷跡が気になる方からよく受ける質問事項についてまとめてみました!

お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

帝王切開の傷跡は諦めるしかないでしょうか?

諦める必要はありません!元の皮膚には戻せないですが、盛り上がりを小さくしたり、赤みを目立たなくしたりと状態を改善することは可能です。

特にケロイドの場合は痛みや痒みを伴うので治療することがおススメです。

保険診療と自由診療でできることは違いますか?

保険診療と自由診療ではできることが変わってきます。

帝王切開のケロイドや肥厚性瘢痕は保険適応になる場合がありますが、適応にできるかどうかは診察によります。

保険適応の場合は注射やテーピング、内服、手術や放射線治療などがあります。

自由診療の場合は注射やテーピング、内服、レーザー、手術などがあり保険適応にならない場合でも治療が可能です。

治療をすると再発はしないですか?

ケロイドは体質によるところも大きいため、治療をしても再発する場合があります。

できるだけ再発しないような手術の仕方やその後のケアがありますのでそれらを併用して治療を行っていきます。

元の皮膚に戻るわけではないので治療に当たっては担当医からしっかり説明を受けましょう。

帝王切開後の傷跡修正を受けるなら、ZiZクリニックがおすすめ

当院では全て自由診療の治療を行っております。

診察により傷が今どの状態なのかを判断し治療をご案内いたします。

内服やテーピングはもちろん、レーザー治療や注射・手術も可能で、実際に現在ケロイド治療中の方も多くいらっしゃいます。

根気強い治療が必要になりますが、一緒に改善を目指して頑張っていきましょう

【まとめ】

ここまで帝王切開の傷跡についてまとめてきました。

勲章とも言われる帝王切開の傷ですが、勲章とは分かっていても少しでもキレイにしたいという気持ちは当然だと思います。

もし帝王切開の傷でお悩みの方はこれらを参考にケアをしていただけると嬉しいです。

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