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COLUMN

ほくろ除去の失敗はあるの?その対処法はある?

コラム

2023.11.21

ほくろ除去の失敗例はある?

ほくろの除去方法は、電気メスやレーザーで削る方法と、切開切除方法があります。

何を失敗と呼ぶかは人それぞれですが、注意点や合併症・リスクとしてよく言われているのは、

再発・残存、傷跡が目立つ(色素沈着、赤み、白抜け、凹み、凸)、感染、ケロイド、悪性腫瘍(皮膚がん)の見落としです。

ほくろ除去の失敗について

施術後に再発した・一部残った

そもそも「ほくろ」とは、「良性の皮膚腫瘍」です。

良性ですが、「母斑細胞」と呼ばれる異常な細胞の集団で、細胞が増殖機能を持っています。

生まれながらの先天性のものもありますが、後天的に、幼少期から出現し、年齢とともに数や大きさが増していくものを、「ほくろ」と呼ぶことが多いです。

はじめは薄い茶色のほくろでも、その後、母斑細胞のメラニン産生能が向上しほくろの色素が増すことで「ほくろ」として目立つようになります。

細胞が盛んに増殖すると、増大して、隆起(凸)になるものもあります。

また、経過とともに、メラニン産生能が少しずつ薄れ、黒色ではなく、肌色のほくろとなることもあります。

高齢者のほくろを御想像下さい。

ほくろっぽいけれども、「肌色の凸」のものもありますよね。

さて、ここからが治療するときにも重要になる、ほくろの基本知識。

ほくろの、立体構造に関してです。

立体構造は、様々な形がありますが、顔のほくろの場合は、中央部分が最も深い部分になる「逆円錐状」の構造のことが多く、皮膚の深いところまで根をはっていることが多いです。

逆円錐の深さが浅い場合でも、ほくろ細胞(「母斑細胞」と言います)が、周辺にもパラパラと散らばっていることが多いです。

ゆえに、削れば削るほど、しっかり深く切除するほど、ほくろの再発は予防できます。

しかし、そうすると、必然的に傷跡は残りやすくなります。

切開切除手術であれば、1回で取り切るように行いますが、電気メスやレーザーで削る方法の場合は、傷跡が目立たないように、故意に、1回で全て取り切らずに、複数回に分けて、除去することもあります。

(分割して行うか、1回で完全除去を目指すかは、医師やほくろ1つ1つで異なります)

再発した場合は、また、同様の治療を行ったり、切除手術に変更することもあります。

再発時に、悪性腫瘍(皮膚がん)が疑わしい場合は、ほくろの部分を、くり貫くか、切開切除して、病理組織検査を行うこともあります。

ケロイドが発生してしまった

ほくろの除去治療は、どの方法であれ、皮膚を深い部分まで傷つける行為になるため、ケロイド・肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)が発生することがあります。

症状は、見た目は赤い凸で、「ケロイド」の場合は、実際の皮膚の傷よりも大きい範囲が凸になり、かつ、強い痒みやツッパリ感の症状も発生します。

起こりやすい部位は、エラ付近や、デコルテ~肩~二の腕の外側、背中の上部です。

元々、「ケロイドになりやすい体質」の人もいます。

顔のエラ付近や胸、背中のニキビ跡や、手術跡、ひっかいた跡が、赤く凸の場合は、ケロイドになりやすい体質の可能性が高いです。

ケロイド体質を持っていなくても、ほくろの除去治療の後のアフターケアが悪かったり、感染してしまったり、まだ皮膚の赤みが取れないうちに、掻くなどの摩擦が加わったり、デリケートな状態が長く続くと、ケロイドになる可能性はあります。

予防は長期的にテーピングし、摩擦を避けることが最も重要です。

ケロイド・肥厚性瘢痕の治療方法は、テーピングや保湿、ステロイドのテープ剤・外用薬・局所注射、漢方やトラニラストの内服薬などが一般的です。

それでも難しい場合は、ケロイドの切除手術や放射線療法が必要なこともあります。

施術後に凹みがでてしまった

ほくろの除去治療の方法の中で、電気メスやレーザーを用いてほくろを削る方法で行った場合、治療後の皮膚の経過は、削った分、直後は凹んでいて、時間とともに、皮膚が周囲や下から再生してくることで、凹みが目立たなくなっていきます。

しかし、ほくろが皮膚の深い部分まであり、それを1回で取り除こうと深くまで削ると、凹みが平坦にならず、残る可能性があります。

特に、3~5mm以上の大きさのほくろや、身体のホクロは傷跡が残りやすいです。

また、アフターケアが悪い場合も、傷跡は残りやすいです。

半年から1年以上経過しても凹みが改善されない場合は、そのまま、凹みが定着する可能性が高いので、気になる場合は、医師に相談しましょう。

凹みの予防は、治療の1~2週間以上経過後も長期的にテープで保護をしたり、ワセリンなどで保湿することです。

気になる場合は、傷の治りを促す外用薬もあるので、主治医に相談しましょう。

半年~1年以上経過し、完成していまった凹みの治療方法は、「ニキビ跡のクレーター」や「水疱瘡後の凹み」に似ています。

凹みをなだらかにするような治療として、フラクショナルレーザーやダーマペン、ニードル式高周波(具体的にはポテンツァなど)や、垂直に凹んでいる場合は、エッジをなだらかに薄く削ることもあります。

また、凹みが深い場合は、サブシジョンと呼ばれる、凹みの最底辺の繊維質な部分を削って空間を作り、その空間の再生を促したり、ヒアルロン酸製材を注入し、物理的に持ち上げるような治療を行うことが多いです。

ほくろ除去施術後のケアーは?

削る治療の場合、1~2週間保護テープを貼ります。

テープは基本的に貼ったままで、剥がれたら張り替える、ということが多いです。

外用薬を塗っていただくこともあります。

また、テープで保護をしていたとしても、肌はデリケートな状態です。

皮膚の治癒力を邪魔してしまう紫外線や、摩擦、化粧は、治療部位は避けるように致しましょう。

切開切除法の場合は、糸で縫われている状態ですが、アフターケアは似ています。

縫い方にもよりますが、治療後に糸がついている場合は、約1週間後に抜糸が必要です。

治療方法や、ほくろの大きさに関係なく、創部は直後~1か月は赤みが目立ち、赤みがある程度落ち着くのに半年程度かかります。

赤み以外2週間から1か月で、ある程度、落ち着いてきます。

できるだけ、傷跡が残らないようにしたい場合は、

テープ保護や抜糸の後も、気を抜くことなく、治療部位の保湿や、紫外線対策、摩擦に気を付け、

可能であれば、ビタミンCやトラネキサム酸などを内服したり・外用するとさらに良いです。

紫外線対策をしっかりとおこなう

紫外線(UVA・UVB)は皮膚の細胞のDNAを損傷したり、炎症を誘発させます。

治療後の創部は、敏感な状態なので、日焼けをすると、皮膚の創傷治癒が正常に働きにくくなります。

ゆえに、傷跡などのトラブルを回避するためには、日焼け対策が非常に重要になります。

特に、紫外線は、5~8月が最も強くなるため、要注意です。

具体的な日焼け対策は、テープ保護が終わって、メイクが可能となった時期から、日焼け止めを積極的に塗るようにしたり、日傘の使用や、日焼け対策効果のある衣服の着用、が一般的です。

治療3か月以内に、屋外の仕事やイベントを控えている方は、『飲む日焼け止め』や、ビタミンC,トラネキサム酸の内服もお勧めです。

かさぶたは無理にとらない

直後~最低1週間はテープ保護をしているはずなので、かさぶたを直に見ることはないでしょうが、

ケガをした時と同じで、治療の後、かさぶたができることもあります。

できたとしても、かさぶたも、テープも無理に剥がすのは避けましょう。

剥がすという刺激により、せっかく再生してきた皮膚を傷つけることになるからです。

しかし、かさぶたのように見えて、実は、垢や血液などの汚れの場合もあり、汚れがあると、細菌感染を起こす可能性があるので、かさぶたか汚れか分からない場合は、シャワーで洗い流してみましょう。

1週間経過しているのに、かさぶたがあるのであれば、まだ皮膚はデリケート状態なので、テープの保護を続け、メイクは避けることがお勧めです。

ほくろ除去の傷跡治療を受けるなら、ZiZクリニックがおすすめ

当院では、ほくろの除去後の傷跡全般の治療が可能です。

赤み、色素沈着、凹み、ケロイド・肥厚性瘢痕、それぞれに対した治療が可能です。

赤みや色素沈着に対しては、赤に反応するレーザー(585nm)、色素沈着に反応するレーザー(ルビーレーザーやヤグレーザーなど)、再度削り凸凹をぼかす治療、凹みを膨らます治療、凸を平坦にする治療があります。

当院には「傷跡修正オーダーメイド」というメニューがあり、色んな状態が混在していたり、早く目立たなくさせたい場合はおすすめです。

1つずつ治療をするよりも、治療費用が安く済むこともあります。

【まとめ】

一般的に、傷跡の治療は、難易度が高いです。

特に目立つ傷跡ほど、難しく、きちんと、状態を診断し、適切な治療方法で行わないと、時間と労力が無駄となり、いわゆる「金どぶ」治療になってしまうこともあります。

お悩みの方は、ぜひご相談下さい。

診察代は無料です。

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