COLUMN
ピコレーザーによるアートメイク除去の効果とは?メリットデメリットを解説
2024.05.10
汗や水に強く、日々のメイクの負担を軽減できるアートメイクは、時間が経つにつれて徐々に色が薄くなります。
場合によってはなかなか色が薄くならない、デザインが好みではなかった、また別のメイクを試したいなどの理由からアートメイクをとりたいという方もいます。
そんなアートメイクを除去する方法の1つが「ピコレーザー」です。
今回はピコレーザーの施術概要やメリットやデメリットについてわかる記事となっております。
ピコレーザーについて知りたい方や、アートメイクの除去を検討している方は、一度ziz CLINICにご相談ください。
ピコレーザーとは
ピコレーザーは、アートメイクを除去する方法として人気の高い施術の一つです。
短い照射時間(ピコ秒:1兆分の1)で色素に反応するレーザーを肌に当て、アートメイクのインクを細かく破壊することで、アートメイクを除去することができます。
非常に照射時間が短いため、従来の方法よりも色素沈着が少なく、施術部位周辺へのダメージを抑えることができることが特徴です。
ピコレーザーでは、主に2段階でアートメイクを除去しています。
- レーザーでインクを壊す
ピコレーザーでインクをの分子を細かく破壊することで、アートメイクを除去する作用
- 細胞による貪食
細かくなったインクを細胞が貪食してさらに色が薄くなります。
ピコレーザーのアートメイク除去施術
次に、当院で行っているアートメイク除去のピコレーザー施術を解説します。
当院のピコレーザーの施術内容は主に三つあります。
①ピコレーザー(通常照射)
主に光エネルギーによりアートメイクのインクを細かく破壊します。
当院ではより細かくインクを壊すために2〜3パス強さを調整しながら照射しています。
アートメイクは2〜3色混ぜて色を作っていることが多く、色によって波長を使い分けるため施術回数が多くなります。
➁黒色変化応マイルド
アートメイクに使うインクには金属が含まれていることがあります。
その場合レーザー照射により金属が黒く変色する黒色変化が起きることがあります。
黒色変化が起きると除去までにより回数がかかる場合があるため、黒色変化が起きない弱さでのテスト照射を行う施術です。
通常照射より弱い出力の為、より回数は多くかかりますがダウンタイムが少なく翌日からのメイクが可能です。
③洗浄+黒色変化対応マイルド
アートメイクを入れてすぐに除去をしたい方のための施術です。
インクが定着する前にインクを洗い出し、傷の刺激にならない弱さで照射を行います。
アートメイク直後の施術は高度な技術を伴うため、この施術を行うクリニックは割と少ないと言えます。
ピコレーザーのメリット
ピコレーザーのメリットについて解説します。
ピコレーザーを用いてアートメイクを除去するメリットとして、主に以下の3点が挙げられます。
- 他のレーザーに比べて痛みやダウンタイムが少ない
- 切らずに除去ができる
- 調整で使われる黄色やオレンジの色にも対応できる
①痛みやダウンタイムが少ない
ピコレーザーは照射時間が短いため熱が肌へ伝わりにくく、痛みを感じにくいという特徴があります。
痛みのレベルとしては輪ゴムで弾かれた程度と表現されることが多いです。
また、施術を受けた後の肌の赤みや腫れなどのダウンタイムも短いため、早めに普段通りの生活に戻ることができます。
➁切らずに除去ができる
切開しないため傷が目立ちにくく、また切開に比べてダウンタイムも短くて済みます。
③調整で使われる黄色やオレンジの色にも対応できる
当院のピコレーザーは3波長あるため、調整色にも対応が可能です。
そのため他院で除去した後に残った色のご相談も多くあります。
ピコレーザーのデメリット
次にピコレーザーのデメリットについて解説します。
ピコレーザーを用いてタトゥーを除去するデメリットとして、主に以下の4点が挙げられます。
- 複数回施術を受ける必要がある
- 施術の料金が高い
- 除去した部分の脱毛の可能性がある
- 黒色変化のリスクがある
①複数回施術を受ける必要がある
アートメイクはその人に合う色を2‐3色混ぜて色を作っていることが多くあります。
そのため色によって波長を使い分けるため施術回数が多くなります。
濃い色から除去していくため、少なくとも3〜4回はかかることが多いです。
➁施術の料金が高い
ピコレーザーの施術では、通常のレーザー治療に比べ、費用が高い傾向にあります。
しかし、最新のマシンを使用するため、効果や安全性には期待ができます。
③除去した部分の脱毛の可能性がある
ピコレーザーでは、アートメイクの色素以外に毛根の細胞にも反応する場合があります。
そのため部分的に脱毛してしまうことがあります。
また、一時的な刺激で脱毛するショックロスが起きる場合もあります。
④黒色変化のリスクがある
前述した黒色変化はピコレーザーに限らずアートメイク除去でレーザーを使用する際のリスクとなります。
ピコレーザー施術でトラブルを防ぐために
次にピコレーザー施術を受ける際に気を付けておくべきことを記載します。
①施術後は紫外線対策を行う必要がある
ピコレーザーの施術した部位は少し敏感な状態になります。
強い紫外線により色素沈着の原因にもなるため、施術した後は日焼け止めクリームを塗ったり、日焼け止めが難しい部位は飲む日焼け止めなどを使って紫外線によるダメージを防げるように注意が必要です。
➁ピコレーザーを受けた肌を強くこすらない
レーザーを受けた肌はデリケートな状態になっているため、少しこすっただけで皮膚が剥がれてしまう場合があります。
また、施術を受けた部位を強くこすると色素沈着のリスクが高まります。
施術後の肌のお手入れはいつもより丁寧にやさしく行いましょう。
③クリニックで内服薬を処方してもらう
ピコレーザーの治療後に色素沈着を予防するために内服薬を処方してもらうこともできます。
内服薬には、トラネキサム酸やシナールといったシミのもととなるメラニンの生成や炎症を抑える効果のある薬や、皮膚のターンオーバーを助けるハイチオール、シミの原因となる酵素の働きを阻害するハイドロキノン等があげられます。
まとめ
アートメイク除去の定番となっているピコレーザーの除去方法についてまとめてきました。
アートメイクの除去でピコレーザーの施術を受けるときは、肌の負担を少なくし、リスクを低くするためにも技術力があり信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。